― 地盤を「使い捨て」から「再利用可能な社会インフラ」へ ―

協会設立の背景

日本の住宅地盤改良は、長年にわたり「その建物を安全に支えること」を主目的として発展してきました。
しかしその一方で、建物の解体とともに、十分に機能している改良地盤が撤去・廃棄され、
新たな改良が繰り返されるという構造が、当たり前のものとして受け入れられてきました。
これは技術の進歩とは裏腹に、
社会全体としての合理性や持続性が十分に考慮されてこなかった結果であると、私たちは考えています。
協会が向き合う課題
この構造の中では、
改良地盤が「資産」として扱われない
過去の地盤情報が次に活かされない
建設汚泥やCO₂排出が増え続ける
といった課題が、仕組みとして固定化されています。
これらは、特定の工法や企業の問題ではありません。
業界全体の前提条件そのものの問題です。

協会設立の目的

一般社団法人サステナブル地盤再利用協会ロゴ
一般社団法人サステナブル地盤再利用協会は、
この構造を根本から見直し、
地盤を「使い捨て」ではなく
「再利用可能な社会インフラ」として捉える
という考え方を、
技術・ルール・教育・情報の側面から社会に定着させることを目的として設立されました。

協会の役割と立ち位置

当協会は、特定の工法や企業を推奨する団体ではありません。営業活動や施工請負を行う団体でもありません。
中立的な立場で、再利用を前提とした住宅地盤のあり方について、
「共通基準の整理」「技術・設計思想の体系化」「情報の蓄積と活用」「技術者育成の枠組みづくり」を行うことを役割としています。
一般社団法人サステナブル地盤再利用協会(UPG)
技術

技術

アップグレード工法(UPG工法)

UPG Method

設計

設計

設計ルール・判断体系

UPG Design

台帳

台帳

地盤インフラ台帳

UPG Ledger

保証

保証

地盤保証・再利用判定

UPG Assurance

教育

教育

社会基盤の実装

UPG Aademy

UPGという共通基準について当協会では、再利用を前提とした地盤の考え方を整理するために、
UPG(Upgrade Ground) という共通基準を定義しています。
UPGは、
・技術(UPG Method)
・設計(UPG Design)
・台帳(UPG Ledger)
・教育(UPG Academy)
・保証・証明(UPG Assurance)
を一体として捉える考え方で、単一の工法や商品名を指すものではありません。

協会が目指す社会像
当協会が目指すのは、短期的な合理性だけでなく、次に建てる人のために地盤を残す。情報を引き継ぎ、判断できる社会をつくる。
地盤を「見えないインフラ」として扱う。
地盤は、目に見えない存在です。
しかしその下には、都市と暮らしを長期にわたって支える重要な基盤があります。
一般社団法人サステナブル地盤再利用協会は、UPGという共通言語を通じて、地盤を次の世代へ引き継ぐ社会インフラへと進化させる
その一歩を、関係者の皆さまと共に築いていきたいと考えています。